紙加工・製本・印刷・DTPデザイン/編集・オンデマンド印刷@浅草永住町

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おいがけ (追い掛け)

千鳥がけのこと。→千鳥掛

おいちょう (追い丁)

全集本などで、1巻から各巻へページを通してつけることをいい、雑誌の1年分を通したページや、その一部分の連載物のページを続けてつけることをもいう。「通しページ」のこと。

おいばん (追い番)

伝票製本の「整理番号」。→整理番号

オイルマイグレーション

コート層が厚く施された紙を印刷、棒積みしたとき、上の紙の裏面に下の図柄どおりの黄変を生ずる。この現象は棒積み後、1日から1週間くらい後になってあらわれる。保管場所が高温の場合に多い。→移行現象

おうごんぶんかつ (黄金分割) golden proportion/ golden section

小さい部分と大きい部分が、大きい部分と全体の大きさの比になる分割比率。約1:1.618。黄金比ともいい、美的プロポーションの比率といわれる。デザインやレイアウトで関心が持たれる。

印刷版式の一種。版はすべて画線が版材の表面よりも凹んでおり、これにインキを与え、技術的に紙に転移する方式のもの。グラビアなどがこれに属している。

おうはんいんさつ (凹版印刷)  intaglio printing

版画の凹んだ部分にインキを満たして印刷する印刷方式。写真技術を利用した凹版印刷をグラビア印刷といい、出版物・書籍・包装材料・建材などに広く用いられている。これに対し、直刻凹版(ビュラン彫り、ドライポイント、メゾチント)と食刻凹版(アクチント、エッチング、針彫り)を用いる狭義の凹版印刷は、偽造防止を目的とした証券や株券等に一部使われるほか、芸術的分野の版画に用いられる。

おうぶんかつじしょたい (欧文活字書体) type face/ font

書体の変化が豊富なことは、欧文活字書体のもっとも大きな特色である。種類の多さ、複雑さを同系統のファミリーに分類でき、書体名には設計者名・鋳造所名などがつけられている。

コンピューターやセンサー、通信等、各種の情報処理機器を駆使して事務を総合的に自動化・効率化すること。ペーパーレスもOA化の一つの方向である。

オーエス (OS) operariog system

コンピューターを作動させるための基本ソフトウェア。ディスクやファイルを管理するためのDOSもOSのひとつ。

オーエムアール (OMR) optical mark reder / optical mark recognition

コピー用紙に印字または手書きされたマークを光学的に読み取り、そのマークの位置に対応したデータを電子計算機に入力する装置。使われる用紙はマークカードまたはマークシートと呼ばれ、パンチカード~B4の大きさである。国勢調査・試験の回答用紙・受注票・検針票・OMR伝票等、データ収集に用いられる。

おおおり (大折り)

紙折りの最初の一折りをいう。「中折り」「小折り」と続く。→中折り小折り

おおさかちょうあい (大阪丁合)

手丁合。さらい込み丁合いの一種。折丁を裏返して、罫下を手前に、また背を左におく並べ方は反対になる。それから段差をつけると丁合がとりやすい。指サックを人差指と中指にはめると、とりやすくなる。

オーシーアール (OCR) optical character reader

専用の特殊インキで印刷した文字情報を光学的に読み取る装置のこと。電子計算器のデータ処理などにOCR伝票が使われる。

刷り本を次の作業をしやすくするために、裁ち割ること。裁ち割りは、16ページずつに裁ち割ることが原則で、全紙判は二つ裁ちあるいは四つ裁ちとする。平版多色印刷や別丁類は、一枚裁ちするものもある。裁ち割り、荒裁ち、荒切り、あい裁ち、あい切り、中落とし、中裁ち等、断裁の目的・時点により、さまざまに表現される。→裁ち割り荒裁ち荒切りあい裁ちあい切り中落とし中裁ち

オートローダー automatic loader

「ローディング装置」。最初に実用化・商品化した山田機械工業(株)・東京書籍印刷(株)の商品名。

オーバーソウイングき (機) oversewing machine

図書館製本における糸がかり機である。改装、合本等の場合、背の部分を切り離して全冊をペラ状にしてから、本の背に近い部分をかがり糸によってからげ綴じをする機械である。

オープンシステム open system

国際標準や業界標準に基づいて、製品仕様や規格をつくり、一般にも公開されたコンピューターシステムのこと。メーカーや作り手が違っても互換性のあるシステムとなるため、ユーザーが自由に選択、組み合わせて使うことができる。

オールサイズりんてんき (オールサイズ輪転機) allsize rotory press

ウェブを用いて各種寸法の紙に印刷できる輪転機。凸版印刷やオフセット印刷では、版胴の直径が変えられないので印刷部の長さを変える切断装置がある。グラビア印刷では版胴の直径が変えられるので、印刷部の後に切断装置を付ける。オフセット輪転機で印刷部の版胴とゴム胴をカセット式に交換してオールサイズ化している例がある。紙器などの厚紙印刷でもオールサイズオフセット印刷部を持つ機種がある。

折丁を100ページ前後の単位に区分けして丁合機へ積み込みやすくすること。「台分け」「小わけ」等の作業と関連する。→台分け小わけ

おかしわ

雑誌やパンフレット類に多い製本様式で、中身と表紙をくるんだあと、小口の三方を同時に仕上げ断裁にしたものをいう。仮製本の(くるみ)仕立ての一種だが、中身は糸または針金でとじ、これをくるんだ形で表紙を貼りつける。

おかがみ ぎせい (岡上儀正)

明治33年、東京製本同業組合が創立され初代組長をつとめた。京橋大根河岸(現在の東京都中央区)の岡上製本所。嗣子はあとを継がず岡上製本所の消息は以後わからない。門弟に高橋吉次郎、牧祥之助、長沢長平、小林鼎三、荻村孝之助、太田精一等。明治40年没。文京区原町の寂円寺に葬られた。

おきおり (置き折り)

手折り。刷り本を作業台に積み重ね、1枚ずつを版の輪郭または版面を見当に折る。

丁合機に折丁を積み込む際に、折丁の向きを天地・表裏を逆にしたり、所定の位置をずらして置いたりすること。折丁を結束した段階でドンデンのものがはいりこんでいたり、ずれている折丁が混入していると、積み屋は気づかずに積み込んでしまうことがある。積み屋の不注意により、つかみとった折丁ブロックを一杯そっくり置きちがえることもある。乱丁防止装置はこれらをセンサーの働きで発見しようとする。

書籍、雑誌の出版事項を記載したもの。後付けの一種として巻末のページに刷り込まれるのが多い。→後(あと)付けページネーション

おくりすんぽう(送り寸法)

他面付けの印刷に使う言葉で、センタートンボと次に来るセンタートンボの距離。

オタバインド Otabind

フィンランドで発明され世界的に特許をもつ見開きに優れた無線とじ製本の方式の一つ。丁合いの揃った中本を背加工した後、コールドグルーの背糊と横糊を塗布して、伸縮性のあるライニング(寒冷紗)で背とノドの部分を包む。さらに横糊のみを両側に塗布して表紙で包む。本文と表紙は横糊のみによって保持されているので、見開きに優れ、ほぼ水平にまで本を開くことができる。速乾性の糊の使用と表紙の背の部分が糊付けされていないことにより、三方断裁機によるインラインの化粧断ちが可能。

おちょこ (お猪口)

(1)上製本、丸背で、背固めが弱いため背がへこんだ状態になる。「おちょこ」という。「逆バッケ」「さかバッケ」ともいう。(2)断裁不良。切り口(コバ)が全面に膨らんだ状態を「カブリ」というのに対し、奥にえぐられた状態を「オチョコ」という。断裁刃の切れ味が鈍くなったり、刃先の角度や締め圧が紙質に適さない場合に発生する。(3)紙の伸縮により紙積みの姿がおちょこのようになる。紙の中央に比較して周囲の水分が少ないときに生じる紙の暴れた形。→さかバッケぎゃくバッケかまぼこ

おとしばり (落とし貼り)

別丁貼り込みの一種。折丁を開いて2~3ページ、6~7ページの間に付き物を貼り込む作業。大折りまで折丁を拡げて、下のページに貼る。「中貼り」である。

おび (帯)

(1)丸味出ししたあと、丸味が元に戻らないように前もって締めておく細い布。クロス類の裁ち落としや、ゴムバンドが利用される。(2)簡易包装に使うハトロン紙、クラフト紙。

易包装の一つで、ホトロン紙・クラフト紙で束ねる。出来本のグループ結束、折丁の結束、枚葉紙を束ねる等に行われる。→結束包装
メーカー 岡村文化工芸(株)、ニチロ(株)

本の表紙・カバーの上、箱の外側に付ける帯状の印刷物。「付け物(付き物)」の一つであり、わが国独特のもの。書名、著者名、内容の簡単な紹介、批評や推せん文などの一部を刷りこみ、販売広告をかねて表紙に巻きこむ。トライオートが帯紙も自動で取り付ける。箱に付けるのは手作業である。はかま、おびしともいう。→はかまおびし

おびがみ

オフィス・オートメーション

OA(オーエー)

オフセットいんさつ (オフセット印刷) off-set printing

平版印刷の一種。版からブランケットを介してインキを紙などに移す印刷方法。カラーも文字物もほとんどがオフセットで印刷されている。

オプティカルパブリシング optical publishing

文字・画像や音の電気信号を光学的に記録する光記録媒体による出版。光記録媒体の例として光学式ビデオディスク、光ディスク、CO-ROMがある。

オプトエレクトロニクス optoelectronics

光信号による伝達・蓄積・制御および電気信号との相互変換などをふくむ技術。光通信、光メモリー、光集積回路などが開発され、外部からの静電気やノイズに対して影響が少ないことなどの特徴がある。

オペーク opaque

製版で、ネガフィルムの修正部分を隠すために使う不透明の絵の具。

おもて (紙の表) top

紙の平滑性の高い面。板紙の場合は良質をさす。抄紙工程ですき網(ワイヤー)に触れない面が表になる。

おもてじろ (表白)

表のページが白で、裏に印刷してあるもの。「裏白」の逆。→前白裏白

おもてすり (表刷り) surface printing

透明なフィルム素材の表側から印刷すること。「裏刷り」に対して使い分けをする。

おもてばん (表版) outer form

用紙の表紙に印刷する版。折丁の表側のページ1・4・5・8・9・11・12・16ページが表版になる。

本は両面に表紙がある。表側の表紙が「表表紙」。書名・出版社名等がデザインされている。裏側は「裏表紙」。→上表紙裏表紙本の部分名

書籍の巻頭部分に貼り込まれている見返し。「裏見返し」の逆。→裏見返し本の部分名

おやかわ (親皮)

伝帳簿製本において、背革をいう。帳簿の背革の貼りかたは、背にハブ(バンド)がある場合とない場合(「ぼうず」という)では作業の仕方に相違がある。

おやこナンバー (親子ナンバー) 

伝票のナンバー打ちの一種。伝票1冊あての番号と1枚あての番号を組み合わせたナンバーの打ち方。整理ナンバー等ともいう。→ナンバー打ち

orikata.jpg印刷された紙(刷本)をページが正しい順になるように、折り畳む作業。刷本には何ページ分もの紙面が印刷されていて、面付けは刷本をどのように折るか、あらかじめ折り上がりを想定して行われる。1回折ると小口側が2枚になり、これを二つ折りまたは4ページ折りという。2回折って小口が4枚になるのを四つ折り、または8ページ折り。3回目の折りは「3度折り」「16ページ折り」「小折り」という。折り方の手順は回し折りが基本で、紙を時計回りに回して長辺の真ん中を直角に折る。<折りの種類>二つ折り・三つ折り・回し折り・巻き折り・観音折り・経本折り・平行折り等。枚葉刷本は、刷了後、乾燥を待って折り機にかけられ紙折りされる。これに対し、輪転印刷機によるものはインラインの紙折り装置により、印刷・即輪転折りされる。輪転折りには紙折り機にない独特の折り方がある。紙折り作業だけを専門に行う業者もいる。折り上がったものは「折丁」。

おりかえし (折り返し) turning in

「表紙貼り」で行う布クロスなどを作業。または折り返した部分。

おりかわ (折り革)

「たれ革表紙」のこと。

枚葉印刷物を自動的に折り畳む機械。「ナイフ式」と「羽根折り(バックル式)」がある。ナイフ折りと羽根折りを組み合わせたコンビ・コンビネーション・バリアブルタイプ・KT折り機もあり、複雑で多様な紙折りを行う。<機械構成>折り機はナイフ式、バックル式等の紙折り機構を中心に、紙を折り機内に給紙するフィーダー部分と、折り上がった折丁を排出するデリバリー部分を持つ。高速稼働するためには、刷紙の補給・折丁の取り出しが簡単であることが大切。フィーダーはパイルフィーダーとラウンドフィーダーがある。ラウンドフィーダーは、紙積みをさしみ状にヘラでしごいて刷本を横手に長く繰り延べて置き、ベルトにはさまれて給紙部分に送り込まれる。一段と確実に給紙でき、しかも紙の積み込みが大量にできる点に長所があるが、紙のせ台に大きなスペースが必要。パイルフィーダーは縦積みした刷本がパレット積みしたまま折り機にセットできるが、ラウンドタイプほどの大量紙は一度にセットできない。最近は機械稼働したまま刷本を補給できるようになっている。刷本は折りあがると「折丁」になる。折丁は縦揃えしてプレス・バンド掛けする(手で行うバンドラーと自動で折丁結束する装置がある)ものと、プレスして折丁の膨らみをなくした後、輪ゴムでまとめたり紙テープで帯び掛けするものがある。
メーカー・商社 (株)正栄機械製作所、(株)ホリゾン、ハイデルベルグPMT(株)、ハイマンジャパン(株)、ミューラーマティニジャパン(株)

背丁、背標のこと。丁合機に積むとき、何台目の折丁か読み取る。落丁、乱丁の予防になる。背丁は書名・巻名・折名等が印刷されている。背標は墨ベタのマークである。

おりぐせ (折り癖) fold habit

紙をあしらったさいに紙につけられた折りむら(紙のくせ取り痕跡)

おりこみ (折り込み)

本文ページの判型より大きい別紙を、二つ折り、または三つ折りなどに折って、袋部分を小口側にしてページの間に差し込んだもの。

おりこみふくしゃ (折り込み複写)

複写伝票の一部が折り込まれたもので、その部分も複写がとれるようになっている。

おりじるし (折り印)

折り記号、トンボと同じ。→折り記号トンボ

おりそうち (折り装置) folder/folding apparatus

輪転印刷機に接続して、印刷終了した巻き取り紙を切って、折丁にする装置。いわゆる輪転折りになる。多くの形式がある。要素としては、スリッター、ターニングバー、フォーマ、紙断ち装置、折り胴、折りブレード装置、デリバリー等。折り胴はのこぎり刃(紙断ち装置)で切った直後の紙を中央で横方向に折る。この胴に紙が巻きながら中央で折れるので、高速でも正確に折れる。横折りしたものをさらに前の折り目に直角に折るのは、折畳式ブレードを突っ込む装置による。これらの組み合わせで輪転折りがつくられる。

おりだい (折り台) folding stand

手折り作業を行うための仕事台。

おりたたみばこ (折りたたみ箱)

簡単に組立のできる紙箱。

おりちょう (折り丁) fold section

oricho.jpg製本するために折畳まれた刷り紙で、本の中身を構成する1単位。4ページ・8ページ・12ページ・16ページ・32ページ折り等がある。折り込み・入紙したものは丁合い時には一つの折丁として扱う。2ページ(ペラ)だけの紙葉は、「折丁」に対し「ペラ丁」という。折丁はそれ自体では半製品だが、折っただけで製品として完成したことになるパンフレット・カタログ・取り扱い説明書(略して「取説=とりせつ」という)・効能書等がある。また、折り機にミシン入れ・糊付け装置をインラインで付設して、巻き折りした折丁が封繊した封筒(ダイレクトメール=DM)として完成するもの、糊つけ・スリッター装置を折り機に付設して8ページ程度のパンフレットを糊付け製本として完成するもの等、折り機の中で紙折りとともに若干の加工を加えて、付加価値の高い折丁がつくられ完成品になることもある。
丁合・鞍掛けされる折丁は、あとの作業がやりやすいように結束される。もっとも望ましい折丁結束は、(1)折丁の袋になる箇所に空気がはいっていたいように十分にエア抜きされていること、(2)結束紐が折丁束を締めつけて荷姿を不安定にしないように両端に厚板(ベニア板とかボール紙、プラスチック板等)を当て紙すること、(3)書名・何台目等を折丁を結束したブロックに明示しておくことは当然。隣接する台の折丁は異なった色の結束紐で結わき、台違いを未然に防止すること、(4)結束後、パレット積みし移動・保管する場合は湿気に耐えられるようにフィルム梱包するのが望ましい。

おりちょうそろえき (折丁揃機) folding spatula

折り丁の突きそろえを容易にするために用いる機械。紙突揃機の受け台を、折り丁用に改造した機械である。

おりヘラ (折り箆) folding spatula

orihera.jpg刷り本を折畳むときに用いる道具(ヘラ)。骨製、竹製、木製などがある。


おりほん (折り本)

本の古い形は巻物(巻子本)から始まったが、これでは閲覧や保存などに不便なことから、長く継ぎ合わせた紙葉を、一定の幅で交互に折りたたんで考案されたのが折り本である。中国では、唐・宋時代に盛んに行われ、特に仏教書はほとんどこの形式の製本に一定した観があったので、この様式を経本仕立てともいう。今日でも経典や絵巻物などの和本に行われている。→経本

おれこみ (折れ込み) dog-ear

折丁のすみが折れこんだまま仕上げ断ちして、本の墨に三角の断ち残りのできたもの。エビス紙、福紙、ちょうちょう等ともいう。→えびす紙福紙

おれこみしらべ (折れ込み調べ)

製本の検査の一つ。仕上げ断裁後の製本に欠点がないかどうかを調べる。検査工程のうちてもっとも重要とされている。本文の破れ・印刷汚れ・落丁・乱丁の検査のほか、次のような点を調べるのが目的。(1)本文の文字が断ち切られていないかどうか、字切れの有無を調べる。「字切れ」は折り不良または断ち寸法の誤りが原因。(2)折丁の紙葉が本の角の部分に断裁されないまま折れ込んでいないか、折れ込みの有無を調べる。(3)天・地・小口の袋が断ち残されていないかどうか。つまり袋のまま製本されることのないように検品する。

おんせいにゅうりょく (音声入力) voice input

人間の話す声を認識して、コンピュータが処理できる文字コードに変換する入力方法。音声入力するためには、あらかじめ本人の声を単語ごとに辞書登録してから入力する特定話者方式と、個人ごとの音声登録が不要な不特定話者方式がある。現在、認識できる単語の数は数10語から1000語である。音声認識 speech recognitionとデジタル技術による。

オンデマンドいんさつ (オンデマンド印刷) on demand printing

必要なときに、必要な量だけ印刷すること。従来の印刷は複製を大量に作ることで1部あたりのコストを安くすることを目指してきたが、工程数が多く時間がかかることや少量部数には向かない。近年になってデジタルデータを用いて工程数を大幅に省いたダイレクト印刷機が登場し、少量部数が短時間で印刷できるようになった。(E-Print/インディゴ社、DCP-1/ザイコン社など)。また、コピー機から派生したコンピュータ制御の簡易印刷製本機(ドキュテック/富士ゼロックス)もある。

オンデマンド・パブリッシング on demand publishing

文献などのデータベースから読者の要求項目を区分抽出整理し、提供する出版。当初は再編集したコピーを届けていたが、ファクシミリやオンラインで提供することが多くなっている。

オンデマンド・ブックス on demand books

文献などのベータベースから読者の要求する項目だけ取り出し、再編集し提供される本。製本される場合とルーズリーフに追補するものがある。

オンライン on line

中央制御コンピュータと周辺装置を通信回路で直結した状態。末端からの操作によってデータの入力およびセンターコンピューター処理やデータの出力が行えるので、情報の収集・集中処理・管理の一元化やデータベースサービスなどの更新情報の提供などに応用される。

オンラインデータベースサービス on line database service

データベースに電話回線や専用回線で直結した利用者端末へ情報提供するサービス。現在科学技術・特許・株価などの専門情報のサービスが多く、とくに膨大な情報から必要なものだけ抽出することや、最新の情報を瞬時に入手する手段として利用されている。

オンラインにゅうこう (オンライン入稿)

文字原稿や画像原稿を出版社が印刷会社に入稿するとき、原稿をディジタルデータの形で通信回線などを利用して行うこと。フロッピー渡しよりもさらに原稿の運搬時間を短縮するとともに、印刷会社は入力の手間が省ける。