紙加工・製本・印刷・DTPデザイン/編集・オンデマンド印刷@浅草永住町

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サーバー server

ネットワークでつながった複数のコンピューターに、共有のファイルを受け渡し、それぞれに処理が行えるようにするためのコンピューターのこと。サーバーからファイルのサーバーを受けるコンピューターはクライアント(客)である。(UNIX/ヒューレット・パッカード社など)

さいこう (再校)

2度目の校正。

さいし、さいしばり (細紙、細紙貼り) strip

帳簿製本、図書館製本では、本の上部と下部がとくに傷みやすいので、和紙(細川紙が使われることが多い)を折丁の上部と下部のクサリに貼って補強する。細紙貼りといい、使われる和紙が細紙である。

さいしょくし (彩色紙)

色紙のこと。→色紙

さいしょくぼん (彩色本)

写本や刊本の本文のイニシアルや飾り輪郭の図案に極彩色を施すこと。ヨーロッパ最古の彩色本としては4、5世紀のものが残っている。我が国の彩色本としては、12世紀平安朝末期の厳島経巻(平家納経)、江戸時代初期の奈良絵本などの巻子本がある。

膠に明礬を溶かしてにじみ止めに使う。金付け・箔押しのときに紙にサイズ剤を塗ってから行う。サイズとは、膠そのものをさしたが、現在の内添サイズはロジン石鹸と硫酸礬士にかわっている。

さいせいし (再生紙) recycled paper

回収した古紙を溶解し、再び漉き直した紙。製本所の裁落は再生紙の製紙原料になる。バージンパルプも新たに加えるが、その比率が比較的少ないものが「再生紙」である。

さいせいほん (再製本) rebound

図書館製本が行う合冊(がっさつ)・修理・改装等、製本し直すこと。「諸製本」である。

小型の木の槌。胴の部分がふくれた形をしている。製本作業に使う。「さいずちあたま」は、この形から出た言葉。→丸才

サイドエッチ side etching/undercut

金属凸版や食刻凹版または金属版の精密加工などにおけるエッチングの際に、基盤面に垂直な方向だけでなく、平面方向(側壁面)にもエッチングが進行する現象。

さいならし (再ならし) pressing

一冊固めした中本を再度、均し(ならし)締めすること。専用機「再均し機」がある。

一冊固機によってノリ付けと乾燥を終えた本を、再度均し締めを行なう機械。

さいはん (再版) republish/reprint

製造業者等の売り手がその商品の販売業者に指定した価格で販売するようにさせる。公正取引委員会が指定する商品に限られ、本はレコード・新聞等とともにこの指定を受けている。「再販制度」と言っている。

さいはんばいせいど (再販売制度) resale price maintenance system

一冊固機によってノリ付けと乾燥を終えた本を、再度均し締めを行なう機械。

さいらく (裁落) chip/offcuts

裁落紙、裁ち落とし、シデ等、いろいろな言い方をする。製本が仕上がるまでには多数の工程があり、紙は何回も断裁機にかけられて不要部分は切り落とされていく。刷り本から裁ち落とされた不要の部分が裁落である。裁落は製紙原料(再生パルプ)としてリサイクルするので、紙種ごと仕分けする等して回収業者が古紙問屋や製紙メーカーに納入しやすい状態にまとめる。断裁機による刷本の裁落は一つの袋に一つの紙種を袋詰めしたり、ケージに投げ込んでためる。禁忌品として回収業者が嫌う紙種は混入しないようにする等の配慮で、裁落の商品価値を高めることができる。書籍や雑誌、カタログ・パンフレット等を化粧断ち(三方断裁機によることが多い)した裁落は、圧送ダクトにつながる裁落の落とし口を設けて裁落集積装置に集める製本所もある。回収業者により引き取られる。→禁忌品古紙裁落紙

さいらくし (裁落紙)

本などを仕上げ裁ちしたとき、所定寸法の裁ち落された不用紙。

さいりん (蔡倫) Tsai Lun

紙は中国前漢時代の紀元前1~2世紀に発明された。後漢・和帝の元興元年(105)に蔡倫が木の皮・麻屑・古漁網などを原料とした製紙術を考案し、製紙の生産を組織化し普及に貢献したと言われている。

サインボード signboard

看板。最近では大型プロッターなどコンピューター制御のカラー出力機により、耐久性のある専用印刷画紙に鮮明な画像をプリントして使うことが多くなった。

さか・・・・・・ (逆・・・・・・)

手丁合いの方法。刷本を順序よく作業台に並べ、かどの部分をつまみながら取る「つまみ丁合」は、左から右へ進む方法と右から左へ進む方法がある。右から左へ進むのが逆丁合である。

さかちょうあい (逆丁合)

「さか・・・・・・」という場合、「さか」は総じて「さかさま」「逆」の意味で使われている。さかバッケ、さかはり、逆中とじ等。「さか」をグル、グルバイ、さかはめ等、一般には理解できない言い方もある。→グル

背固めが悪いために、バッケが小口の方へ押し出ること。

さかはめ (逆はめ)

グル

さかばり (逆貼り)

別丁類を反対に貼ってしまうこと。

17世紀はじめに、京都嵯峨で角倉素庵(すみくらそあん)が刊行した木活字版印刷本。雲母模様を摺り込んだり、彩色した挿絵を入れたものもあって美しい。「嵯峨本」「角倉本」ともいう。本阿弥光悦(ほんあみこうえつ)が装丁の意匠を行ったり版下文字を書いたことから「光悦本」ともいわれる。

さぎょうだい (作業台) work table

製本の作業に用いる4本足の机である。堅質の木材をもってつくられ、大小いろいろある。引き出しを付けて小道具類を入れておく。最近は鉄製のものもつくられている。以前に座り仕事の場合の箱盤に類する。

書籍の本文中の重要な語句・術語・人名・地名などを抜き出して巻末にまとめ、検索しやすいように五十音順やアルファベッド順に配列し、それらの記載ページを示したもの。

ザク、ザック

(1)同質の印刷物を貼り合わせるとき、その枚数の多いものは、ノドを繰り出して糊を引き、それを同時に突きそろえて、1枚ばりと同様に糊づけすること。(2)雑誌本文に輪転折りと平台折りが混じる場合、中身に縦目と横目の紙が混在する形になり、時日の経過と共に紙の伸縮の差が小口に現れ凹凸のザクがでる。

さし (差し、尺)

物差しのこと。メジャー。現在はメートル法だが、それ以前は尺・寸等が単位の尺貫法によった。ちなみに尺貫法による書籍の寸法を表示する。

さし・・・・・・

さしかえ、紙さし、糊さし等「さし・・・・・・」「・・・・・・さし」の「さし」は、くれる・入れる等の意味で使われることが多い。

さしえ (挿絵) illustration

書物や雑誌・新聞などの内容の説明を補うため、本文の中に入れてある絵や写真または図版などをいう。

丁合番号のこと。修正・補修のときに差し替える。

さしこみ (差し込み)

別丁を折丁の中に入れること。折丁の真ん中に入れる入紙、中身を表紙から取り外しできるようにした差し込み式の袋物等が「差し込み」である。

さしこみき (差し込み機)

手帳やノートの仕立様式の一つ。中身を表紙から取りはずしできるようにしたもの。→袋物

さしこみしき (差し込み式) pocket

手帳製本・ノートなどの表紙加工の際、表紙裏の見返し(表2・表3)に袖袋を仕立て表紙に差し込んだもの。名刺・住所録・小紙片などをはさみこむポケットである。

丁合い番号

さしのり (さし糊)

糊さしと同じ。

さしみ shingle/scale

折丁が折り機から排出されて出てくるとき、あるいは折り機のラウンドフィーダーに印刷紙をずれ重ねて繰り出したとき、バインダーの表紙フィーダーに表紙を積んだとき、折丁や表紙等はお刺し身を皿に盛るときのようにずれ重なっている。そのずれ重なった状態を「さしみ」と表現する。

さしめ (尺目、差し目)

物差しに盛った寸尺の度。「さしめちがい」は寸法の測りちがいをすること。

さしめちがい (差し目違い)

断裁機で刷り本などを裁ち切るとき、寸法をまちがえること。

サックマシン、サックはりき(サックはり機)

各種の箱を、自動的に製函する機械。

さっし (冊子) pamphlet

パンフレット

ざっし (雑誌) magazin

一定の誌名のもとに各種の記事を編集し、定期的に刊行する出版物。刊行サイクルにより週刊誌(weekly magazine)・月刊誌(monthly)・隔月刊(bimonthly)・旬刊誌(published every ten days)・季刊誌(quarterly)・年鑑(yearbook/almanac)・年刊(once a year)等がある。不定期刊(penal servitude for an indeterminate)もある。ジャンルにより、スポーツ・コンピューター・経済・産業技術・デザイン・ファッション・囲碁・将棋・マージャン・料理・手芸・文芸等々専門誌や総合雑誌、学習雑誌、通信教育用テキスト等がある。通販カタログも雑誌に含まれる。店頭売り・配達により販売。製本仕様は中とじ、無線綴じ。年鑑は上製本、無線綴じ製本が多く、雑誌のイメージよりも書籍として扱われるのが普通。

さっしぼん (冊子本) booklet

糊や糸などでとじた書物の総称。狭義には粘葉装(でっちょうそう)・袋とじ本の2種類に限るが、広義には旋風葉(せんぷうよう)・列帖装(れつじょうそう)などがある。双紙(そうし)の語源だと言われる。→巻子本

ざっしようし (雑誌用紙) magazin paper

書籍用紙よりやや低質の紙で、更紙・中質紙・グラビア用紙などを指す。

ざっしようひょうしばりき (雑誌用表紙貼機)

雑誌用の表紙は、普通に表表紙と裏表紙とは、印刷版面・紙質の相違から別々に印刷されているので、これを本の背筋のところで継ぎ貼りされている。本機はその専用の機械である。

ざっしりんてんき (雑誌輪転機) rotary letterpress machine

輪転式凸版印刷機の一種で、多色刷りの巻取紙凸版輪転機。巻取紙凸版輪転機中、もっとも性能がよく各種の自動制御装置が組みこまれている。外国では主として雑誌の印刷に利用され、本文の印刷と同時に表紙の印刷も行なうこともでき、なかには表紙付けや綴じ、断裁、製本まですませた上で送り出してくる機械もある。書籍輪転機よりも型は大きい。

さっぱん(刷版)

実際に印刷する版。原版や校正版に対していう。PS版、紙版、樹脂版、シリンダーなどがある。

さつりょう (刷了) off

印刷物を全部刷り終えて印刷が終了した状態。印刷機1台分が印刷終了しただけでなく、一冊の書物を構成する印刷物が付き物類を含めて全部刷了し、製本所に届け終えた状態も「刷了」。→刷り上がり

さぶろくばん (三六判)

規格外の本。かって仕上がり寸法が天地6寸・小口3寸に仕上げることから三六版と呼ばれていた。現在は、B判40取り、天地180mm×小口105mmのもの。「新書本」の大きさである。

サムネイル thumbnail

印刷企画のさいにアイデアをラフスケッチしたもの。粗描。

手丁合。上質紙や板紙、折丁を丁合するときの普通の方法。(1)丁合台を並べ左端には支え台(枕)を置く。(1)目合わせの済んだ一丁合分の1台をとって左へ繰り出し、左の支え台のところから順次右の台へ並べる。全体としては半円の扇形になるように並べる。(3)丁合をとるときは右手を平らにして中指のはらで1枚(折り)ずつ浚い、これを左手で受けていく。(4)左手いっぱいにたまると手前に置き、折丁は5冊分くらいになったら揃えて1駒とし、背丁をみて取り込みや落丁を調べ、天地を交互に切り違えて5駒くらいを1本にして結束する。

ざらがみ (更紙) woody paper

GP60%以上、残りは化学パルプで抄造した印刷用紙。JISでは、印刷用紙Dに当る。

さらさがみ (更紗紙) saraca paper

幾何模様を型押しで染めたマーブル紙のこと。。→マーブル紙

さんさんばん (三三判)

JISP2020規格外の原紙寸法の一つ。697mm×1,000mmをいう。尺寸法は2尺3寸×3尺3寸。

さんしばん (三四判)

普通、ハトロン判という。JISP0202に定められた原紙仕上がり寸法の一つ。原寸法は菊判の倍判。900mm×1,200mm。尺寸法は3尺×4尺。

さんせいし (酸性紙)

ペーハー-3.0~5.5を示す酸性度の強い条件下でつくった紙。褪色しやすく保存性に劣る。→(紙の)耐久力

さんぶいろ (三分色)

金箔の一種。色吉ともいう。

さんぽうきん (三方金) full gilt

 →金付け

さんぽうぞめ (三方染め) full color

天地及び前小口の三方を色染めしたもの。

さんぼうだんさいき (三方断裁機) three-side trimmer

書籍、雑誌の化粧断ちを専門におこなう特化した断裁機。手帳・ミニ本のような小サイズ本用の三方断裁機もある。平断裁機によって天地、小口の三方向を化粧断ちしようとすると、刃の上げ下げを3回、紙回しを2回しなければならないが、三方断裁機は天、地、小口の三方向にそれぞれ刃があるので、仕上げ寸法に天地の刃を位置決めし、本の送り込みを調整すれば、機械内部に自動的に送り込まれ、天地、小口の刃が交互に作動し、紙回し等、人手を介することなく化粧断ちできる。三方断裁機には、一冊切り用と重ね切り用がある。一冊切りは中とじ、重ね切りは無線とじ・針金とじ・上製中本の化粧断ちに使用される。中とじ用の一冊切り三方断裁機は「トリマー」と言う。重ね切りの三方断裁機と区別するため、わが国でだけ行われている表現上の区別である。「トリマー」とよばれるタイプはツーステーション型であり、「三方」とよばれるタイプはワンステーション型である。重ね切りの三方断裁機には半自動式と全自動式がある。半自動式は単体として使用されるのに対し、全自動式は無線とじ・中とじ機械等と連結してライン化して使用される。「三方」はまた、パイルフィーダー式とホッパーフィーダー式に分類できる。コンピューターによる自動セット替えシステムを内蔵した三方断裁機も登場している。
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