め (目) grain
「紙の流れ目」のこと。
めあわせ (目合わせ)
丁合の前準備。丁合を取りやすいように順番に重ね並べる作業折丁が台分けされたものを各折り毎に細かくチェックする。丁合い作業を順調に進めるために、不良刷り本やほかの台の折丁が混入していないか等を見る。実際に丁合を取りはじめる前に、あらかじめ「目で、正しい順に丁合できるか、合わせておく」検査でもある。
めいど (明度)
属性のひとつ。色の明るさを示す度合い。バリュー(V)。
めうち (目打ち) perforation
本のとじ穴をあけること。また、そのために用いる目打ちキリ(stabbing awl)。目打ちの頭をたたいて穴を明ける樫の棒を「目打ち樫矢(めうち かしや)」「かしや」という。目打ちの刃先を受ける台は「目打ち台」。ケヤキを輪切りした丸い台である。
めうちかしや (目打ち樫矢) oak hammer
目打ちするとき、目打ち器の頭を叩いて穴をあける樫の棒。→カシヤ
めうちき (目打器) perforating machine
目打ちを行う機械。ロータリー式と平盤式に分けられる。→ポッチング機、穿孔機、スロットミシン機
めうちだい (目打ち台) perforating machine
目打ちするとき、刃先を受ける台。
メーラーシステム mailer/mailer system
フォーム印刷機メーカー・折り機メーカーが開発したDM等の制作技術。折り機に、ミシン入れ・糊入れ・宛て名印刷(または宛て名カードの貼付)等の機能を加え、封筒製作と中に封入する印刷物各種の折り加工、封入封緘、宛て名印刷を1台の機械の中で一貫生産する。大量発送する郵便物を局出し寸前まで生産ラインにのせられるという意味で「メーラーシステム」という。折り機は巻き折りできる機種を使い、折りミシン・スポットグルー(ホットメルト)装置・インキジェット装置(または宛て名カードの貼付装置)等がメーラーシステムを構成する。 メーカー・商社 イリス商会(株)、(株)正栄機械製作所、ハイデルベルグPMT(株)、ハイマンジャパン(株)
メカトロニクス mechatronics
和製英語。機械 mechanismと電子 electronicsを融合してつくられた言葉。機械と電子の特徴を生かし、互いの弱点を補いあう。機械は、強く大きな力で重いものを動かすことができるが、細かい動きや複雑な動きは苦手である。一方、電子の世界ではセンサー、コンピューターを使って複雑な動きを計測したり制御したりできる。しかし電子そのものでは重いものを動かすことはできない。機械と電子の技術を融合することによって、重いものを細かく複雑に動かすことが可能になる。ロボット、自動焦点カメラ、自動焦点手ぶれ防止ビデオカメラ等が代表的なメカトロニクス製品。製本機械では、記憶装置を搭載した最近の機種がメカトロニクス減税対象機種として通産省の認定を受けている。1年ずつ認定の更新がある。(社)日本印刷産業機械工業会に問い合わせ。
メガネとじ
アイレットとじのこと。
めくれとり (めくれ取り)
「面取り」のこと。
めだま (目玉)
「ピンホール」のこと。
メタリックホイル metalic foil
蒸着によりつくった箔。現在実用されている箔の99%までがメタリックホイルである。
メディア media
媒体。情報伝達のための手段。新聞・ラジオ・テレビ・本などに加えて、最近はインターネットをはじめとするコンピューターネットワークが新しい媒体として注目されている。
めとおし (目通し)
丁合をとって複数の紙葉が重なったとき、印刷面が正しく重なるように一定の位置に小穴をあけておき、この穴に針を通しコヨリで結わく作業。→複写合わせ
「手綴じ」の針を通す穴を空けること。丁合いの背に鋸(のこぎり)で目引きした。→手綴じ
活版における面付け。8面掛け、16面掛け等と言う。
めんぞん (面損)
多面付けした場合、一部が不良品になる状態。
めんつけ (面付け)
主としてオフセットやグラビアの版面にページを付け合わせること。トンボなどに合わせて、ページ順に版下やフィルムを貼り合わせる。「8ページの面付けをする」というような使い方をする。活版の組付け、面掛けにあたる。
表紙の芯ボールのフチを斜めに削りとること。面取り機がある。
めんとりひょうし (面取り表紙) beveling cover
芯ボールの小口三方のコバ面を斜めに削って仕立てた表紙。板紙の厚さ3.5mm以上の大型書籍やアルバム仕立ての製本に採用される。→面取り